行(ギョウ)

2014.11.23

営業の山田です。
先日、高倉健さんが、永眠されました。誠に残念です。
親が健さんのファンで、健さんみたいな人間になりなさい!とよく言われたのを記憶しています。

健さんは、自分のイメージを特に大事にされた方だと思います。子供の頃覚えているのが、健さんには優しいイメージが皆さんにはあるみたいですが、私は怖いイメージがありました。

インタビューを受けている際にインタビュアに健さんが、自分の考えを否定されたのですが、その瞬間、健さんがインタビュアに反論も与えない本当に圧倒的な独特な存在感で封じ込めるとでもいいましょうか。正直怖いと感じました。

こんな人がいるんだ、、、怖いけど、かっこいい!と子供心に感じたのを今でも忘れません。

インタビューの最後に健さんの一言、『自分を貫き通す』
今も鮮明にその言葉を覚えています。最初は意味がよく分かりませんでした。
最近やっとその意味の強さが分かるようになってきた感じがします。まだまだですが(笑)
強さは孤独的な要素が含まれていると私は思います。

自分を通すのも内面的にとても根気のいる一番大変な行為だと思います。だから健さんは人とは全く違う存在感が出せたのでしょうか?自分を貫く強さを持っているからカリスマがあり、人の憧れになり、人が集まってくるのでしょうか?  生意気に分析してすみません。

健さんの座右の銘は、
「我行精進 忍終不悔」
”自分の進むべき道 人生を精進し、必ず訪れる死を忍び後悔のない最期をむかえる”
そんな意味だそうです。

「がぎょうしょうじん にんじゅうふげ」

この言葉は、私が人として生きる事を教えて頂いた、比叡山 酒井雄哉さんから送られた言葉だったと思います。

昨年亡くなられた方ですが、天台宗の僧侶で比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者さんです。
簡単に千日会峰行を説明しますと、京都市内や山の中などを7年かけて千日間約4万キロを歩く荒行です。

比叡山の歴史は1000年を超すと言われてますがその中で千日回峰行を2回やり遂げた人はたったの3人しかいません。修行の700日が終わると「堂入り」という最終難関に入り、9日間の断食、断水、不眠、不臥を行います。簡単に言うと食べ物や水を断ち、横になることもなく眠らずにお経を唱え続けるというものです。

この行は途中でやめると自害(自殺)するという決まりがあるので自害用の短刀を携帯しながらの行になります。

それをやってのける、自分を貫いた人だからこそ、健さんも尊敬していたのでしょうか?

行を途中で辞めると自害です。物事を簡単に投げ出さず、必ずやり切る強さ。
自分を貫く→貫き通した になるのでしょう。人として見習いたい事です。

様々な不浄を押しのける強さ、あらためて私も自分を貫いて生きたいと健さんを通じ感じた日でした。

山田隆徳

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